できなくなった不便さを解消するための私の工夫

19歳のとき、私はリウマチを発病しました。 関節が変形してくると、たるみやほうれい線が、当初感じなかった不便さを感じるようになりました。腕が上がらず、芦屋市の内科でしゃがむこともできませんが、誰かに手伝ってもらえるわけでもなく、「どうしたものか」と思いあぐねていました。 現在いろいろある補助具は、かなり高価なこと、自分に合わないこともあります。 そこで、後遺症のリハビリに何か道具を使い、不便なことを自分の力で「何とかできないか」と考え、その方法を思いついたとき、100円ショップで見つけた道具を少しずつ買い揃えていきました。背中を掻く孫の手を使い、奥にある物を手前に引き寄せて取ります。 また、斜めがけのバッグを肩にかけるとき、頭をくぐらせるベルトを持ち上げるときも孫の手を使います。とても便利なS字フックは、何種類も揃え、あちらこちらに置いてあります。大きく柔らかい洋服などを落としたとき長いS字フックを使うと、簡単に拾うことができます。 ビニールテープの粘着部分を外側にして作った輪にS字フックを引っかけると、粘着力で小さく軽い物や綿埃もきれいに取れます。電子レンジの扉の溝に、ステンレス製の小さなS字フックを引っかけると、それほど力をかけずに開けることができます。 さらに、タンスの取っ手に左右交互にS字フックを引っかけ、少しずつ引き出しを開けています。孫の手と100円ショップで買った蠅帳を使い、ビニールテープでは取れない重みのあるノートなどを拾います。 ほうきとちりとりのように、孫の手で蠅帳の中にノートなどを入れ、ゆっくり持ち上げています。髪をとかすことや洗髪もできない私は、ホームセンターで買った1本100円ほどの30cmの水道管と、100円ショップで買ったブラシを使います。 水道管に差込んだブラシを加熱して、「く」の字に固定させ、柄の長いブラシを作っています。 自分で作れないこのブラシは、作ってもらい、蓄えてあります。さらに、病院の売店で販売されているプラスチック製の軽いオープナーも、ペットボトルのキャップを開けるのに便利です。孫の手やS字フックなどの便利な道具を使い、ちょっとしたことでも“自分でできる”のは、うれしいことです。 これからも日常生活に役に立つ何かを見つけ、快適に過ごしていきたいです。