脳梗塞発症後の後遺症

体温計が42度という高熱を示した日、私の身体は極限状態にあった。意識が朦朧とし、幻覚や幻聴に悩まされた。一命を取り留めたものの、その後、私を襲ったのは「精神的後遺症」だった。高熱は、心にどのような傷跡を残し、そして心のケアと回復のプロセスをどのように歩んできたのかを語りたい。あの高熱の後、まず気がついたのは、以前よりも感情の起伏が激しくなったということだった。些細なことでイライラしたり、落ち込んだりすることが増えた。急に不安感に襲われたり、理由もなく涙が止まらなくなったりすることもあった。高熱時の意識が朦朧とした状態がフラッシュバックすることも頻繁にあり、そのたびに強い恐怖感やパニックに陥ることがあった。夜も悪夢にうなされたり、寝つきが悪くなったりして、質の良い睡眠が取れない日が続いた。この精神的後遺症は、私の日常生活の質を著しく低下させた。人とのコミュニケーションを避けるようになり、外出することも億劫になった。自分はもう以前のような人間ではないと強く感じ、自己肯定感は地の底まで落ち込んだ。絶望感に苛まれ、生きる意味を見失いそうになったこともあった。医師からは、高熱による脳へのダメージや、身体的なストレスが原因で、精神的なバランスを崩している可能性があると説明を受けた。特に、心的外傷後ストレス障害（PTSD）のような症状が出ている可能性も指摘された。この後遺症は、私にとって大きな試練となった。しかし、私はこの精神的後遺症と向き合い、心のケアと回復のプロセスを歩むことを決意した。あの42度の熱から数年が経ち、私はこの精神的後遺症とどのように向き合い、心のケアと回復のプロセスを歩んできたのだろうか。まず、最も重要だったのは、専門家のサポートを得ることだった。心療内科医やカウンセラーと連携し、定期的に診察を受け、自分の精神状態や症状について詳しく説明してもらった。必要に応じて、抗不安薬や抗うつ薬などの薬物療法も受け、症状の緩和に努めた。次に、心理療法を積極的に行った。