薬物依存症は、精神だけでなく、身体にも長期にわたる深刻な影響を与える。私はかつて薬物依存症に苦しみ、回復して20年以上が経過した。この長い年月を経て、薬物依存が私の身体にどのような後遺症を残し、そして20年後の健康状態がどのように変化したのか、そのリアルな体験を語りたい。薬物を始めたのは若気の至りだったが、その代償は想像以上に大きかった。薬物使用中は、不規則な生活、栄養失調、睡眠不足が続き、身体はボロボロになっていった。常に倦怠感があり、風邪をひきやすく、消化器系の不調も日常茶飯事だった。しかし、当時は薬物のことしか頭になく、自分の身体の異変にはほとんど注意を払わなかった。薬物依存症の治療を開始し、身体的な離脱症状を乗り越え、回復への道を歩み始めたが、その後も身体の後遺症は私を悩ませ続けた。20年が経過した今でも、私は薬物依存が身体に残した後遺症と向き合い続けている。最も顕著なのは、肝臓や腎臓といった内臓機能の低下である。定期的な健康診断では、肝機能の数値が基準値をわずかに上回ることがあり、医師からは常に注意を払うよう言われている。また、消化器系の不調も続き、胃もたれや便秘、下痢を繰り返すことがある。これは、薬物使用中の不摂生が原因だと考えている。慢性的な倦怠感も、私を悩ませる大きな後遺症の一つだ。朝起きるのが辛く、日中もすぐに疲れてしまうため、以前のように活動的な生活を送ることが難しい。この倦怠感は、精神的な落ち込みにも繋がることがある。免疫力の低下も感じている。以前に比べて風邪をひきやすくなり、一度ひくと治りにくい傾向がある。また、肌の乾燥や髪の毛のパサつきなど、外見的な老化も早く進んでいるように感じる。これは、薬物使用中の栄養不足や、身体への負担が原因ではないかと推測している。そして、睡眠障害も続いている。寝つきが悪く、夜中に何度も目が覚めてしまうため、質の良い睡眠が取れない日が続く。これにより、日中の集中力低下や倦怠感がさらに悪化するという悪循環に陥ることがある。これらの身体的な後遺症は、私の日常生活の質を著しく低下させ、健康的な生活を送る上で常に意識すべき課題となっている。しかし、私はこの後遺症と向き合い続けることを決意した。